腰痛を予防するには

腰痛コラム

日常生活で心がけることができる腰痛予防対策

腰痛にはさまざまな原因がありますが、予防するための基本的な心がけがいくつかあります。

 

悪い姿勢の改善

一つめに挙げるのが、悪い姿勢の習慣です。腰痛は体の歪みが原因で起こることが多いので、姿勢の改善を行うことが重要になってきます。例えば重い物を持つ仕事の人は、利き腕でばかり持っていると体の片側に負担がかかりその結果腰痛が生じることがあるでしょう。

 

立つ姿勢ひとつにしても、両足に重心をかけて立つようにしたいものです。右足にばかり重心をかける癖があると、自然と体が歪んでしまいます。姿勢においては、立ちっぱなしや座りっぱなしなど、同じ姿勢を長時間続けることも腰に負担がかかります。デスクワークでずっと座っている人は、休憩時間などを利用してストレッチなど身体を動かすようにしましょう。

 

女性の場合は出産により骨盤がズレてしまうこともあります。整体の施術を受けて、骨盤の歪みを整えるなどの対策が必要です。

 

適度な運動

次に挙げる予防策は、適度な運動です。人は運動しなければ、どんどん筋力が衰えてしまいます。腰痛の原因として、腰を支える筋力の低下も考えられるでしょう。ハードな運動ではなく、体幹バランスを整えるようなトレーニングをするのもひとつです。バランスボールやフラフープなども、腰回りを鍛えるのに効果があります。また足が弱ってくると腰に負担がかかりやすくなるので、スクワットやジョギングなどで足の筋力も維持したいものです。

 

体を動かさなければ血流も悪くなり、体が冷えて免疫力も下がります。生理痛のときに腰痛の症状を訴える女性も見られますが、そのほとんどが冷え性も自覚しています。体温が低くなると女性ホルモンの分泌も乱れて、その結果生理痛がひどくなってしまうのです。女性で生理のときに腰痛が起こる人は、適度に運動をしてみましょう。体が温まって免疫もアップして、生理中の腰痛が少しは緩和されるはずです。

 

シャワーで済まさず入浴をしっかりする

次に腰痛の予防方法として紹介するのは、入浴法です。体が冷えると腰痛が生じやすくなると述べましたが、冷え性を改善するためにも是非心がけたいのが入浴です。面倒臭いからと言ってシャワーで済ませるのではなく、夏場でもしっかりと湯舟につかりましょう。

 

実は夏場はクーラーが効いている中で過ごすことが多いため、自分では気が付かないうちに体が冷えてしまっています。湯舟につかることで血流促進につながり、体の芯から温まることができるのです。

 

また入浴は、緊張して凝り固まった筋肉をほぐす効果も期待できます。腰回りの筋肉が緩むことで、腰の痛みを感じにくくなるでしょう。

 

ただし、炎症が起きている場合は患部を冷やさなければなりません。お風呂上りに痛みがひどくなる場合は炎症が生じている可能性があるので、入浴に関しても治療院に相談したいものです。

 

椅子やベッドなどの見直し

腰痛によっては、椅子やベッドを変えることが予防につながるケースもあります。体に合わない椅子やベッドを使用しているために、腰痛になる人もいるのです。

 

椅子に関しては、骨盤が立った状態で背筋を伸ばして座れるものが理想的です。骨盤椅子や矯正椅子と呼ばれるチェアも販売されているので、試してみると良いでしょう。立体的な形で体に沿うようにできている椅子も、腰痛を防ぐのには適しています。

 

寝るときは、腰が沈まずに背骨のS字カーブがちょうど良い具合に維持できる形になっているマットレスを敷くのがおすすめです。敷き布団の硬さは腰痛の種類にもよりますが、前かがみになると痛みが生じる症状の場合は硬め、体を反らせると痛むのなら柔らかめの布団が良いとされています。いずれにせよ、朝起きたときに腰痛がひどいようであれば、寝具が体に合っていないことが考えられます。ずっとそのままで寝続けると、慢性化した腰痛の病気になってしまうリスクもあるので、寝具選びは慎重に行いたいものです。

 

食生活の改善

最後に腰痛を防ぐために意識したいのが、食生活です。

 

毎日の食事ではバランス良く栄養成分を摂取することが大切ですが、特に積極的に取り入れたいのがカルシウムとビタミンDです。カルシウムは骨を丈夫にするので、骨粗鬆症などが原因の腰痛を防ぐことができます。カルシウムは単独で摂るよりもビタミンDを一緒に摂ることでよりいっそう身体への吸収が良くなります。ビタミンDを多く含むマグロやサバやウナギなども、しっかり食べるようにしましょう。

 

またメタボ体型になってしまうと、体を支えるのが大変になり腰への負担も大きくなります。肥満を防ぐためにも、肉と魚と野菜、大豆製品などバランスの良い摂取を心がけることが重要です。何より暴飲暴食は控えたいものです。

 

そのほかにも、筋肉周りの血流を良くしてくれるビタミンEやマグネシウムも腰痛予防につながる成分です。かぼちゃなどの緑黄色野菜やアーモンド、玄米などがおすすめの食材と言えます。体に良い物をバランス良く食べて、腰痛になりにくい体作りを心がけましょう。

 

まとめ

このように、普段から誰でも行える腰痛予防対策はいろいろとあります。

 

けれども重大な病気の場合、こうした対策を取っても良くならないケースも見られます。予防も含めて、かかりつけの信頼できる整体治療院を見つけておきましょう。違和感や痛みを覚えた際には、我慢して放置せずに早めに受診することが大切です。早期治療で症状が慢性化したり悪化したりせずに済むはずです。元気に活動し続けるためにも腰は重要な部位なので、何でも相談できる治療院があれば安心です。

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