普段の生活が腰痛の原因!?腰痛を治す前に習慣を見直しておこう!
人間は二足歩行で生活する生き物です。その際腰は常にまっすぐな姿勢で保たれていますが、一日中立ちっぱなしでいるわけにはいきません。足腰を休ませるために座ったり、寝転がったりする必要があるのですが、時にこうした姿勢がかえって足腰に負担をかける場合もあります。特に座った時に腰にかかる負担は姿勢によって増大しやすく、前かがみになったりすると腰が曲がってしまって痛みを引き起こしやすくなります。
これについては椅子に座っている時に限りません。椅子に座る姿勢が負担をかけるなら床に座れば大丈夫なのではないか、と思われるかもしれませんが、胡坐にしても正座にしても腰にかかる負担は変わらないのです。また、座っている姿勢は腰に近いお尻が圧迫されやすくなりますから、お尻の筋肉が損傷し、腰にも影響が及ぶこともあり得ます。
もちろん座っている時間が長ければ長いほど負担が増すのは言うまでもありません。一時的に座るだけならともかく、長時間パソコンに座って仕事をするような人にとっては特に腰のケアに気を使う必要があるでしょう。
また、家に帰ってソファに座って休む際にも注意が必要です。たとえば、足を組んで座る人は多いですが、あれは腰の痛みを引き起こす要因の一つといえます。場合によっては骨盤が歪んでしまって、腰だけでなく足にまで影響が及ぶこともあり得るので、普段から足を組んで座っている人は気を付けておきましょう。
力仕事に従事する人にとって腰は大事!
デスクワークに従事する人以外にも腰の痛みに悩まされる方は少なくありません。たとえば重いものを持ったり運んだりする人にとって、腰の痛みは常にケアしなくてはいけないものでしょう。もし腰の痛みによって仕事ができなくなってしまっては元も子もありません。
とはいえ、重いものを持つ際には腰に負担がかかるのが当たり前だから仕方ないのではないか、と言われるところでしょう。しかし、正確な姿勢を保ちながら作業をすれば腰にかかる負担は半減できる可能性があります。逆に言えば悪い姿勢で作業を続けていればその分だけ腰にも負担がかかるのです。
たとえば、床にある重いものを持ち上げる際、しっかりと膝を下ろさずに腕だけで持ち上げたりしていないでしょうか? あるいは、腕の筋肉をしっかり使えていないため、腰の力だけで物を持ち上げるようなクセがついていることが考えられます。しっかりと仕事を続けるために正しい動作を身に着けるのは欠かせません。自分にとって楽な姿勢で仕事をするのではなく、腰にとって優しい体勢で仕事をやってこそ充実した生活は送れるようになれます。
よい睡眠こそ腰の負担を和らげる!
ここまでは立ち仕事と座り仕事について話をしてきました。続いては寝転がっている時の姿勢について考えていきます。
といっても先ほど話したように寝ている時というのは腰にとって一番負担の少ない姿勢です。ですから特に気にしなくても負担になることはないのでは、と思われるかもしれません。
ただ、あくまでもそれは正しい姿勢で眠れている時にこそ当てはまるのであって、やはり悪い姿勢で眠っていてはかえって腰に負担がかかってしまいます。特に人間は一日の3分の1近くを睡眠時間に充てなくてはいけません。その間いかに腰を休められるかがカギになってくるのです。
腰にとって優しい睡眠姿勢を考えるにあたって、一番欠かせないのが寝具です。枕の高さがあっていないと首に負担がかかる、ということはよく言われていますが、これは腰についても当てはまります。人間の背骨は首から腰に掛けて一直線につながっていますから、首の歪みは回りまわって腰にまで影響を及ぼしかねません。だからこそ枕が自分に合っているかどうかを確かめる作業は、腰にとって欠かせないのです。
また、これはベッドや布団にも当てはまります。畳やフローリングのように固い布団に寝ていれば腰に悪いことは言うまでもありませんが、かといってベッドが柔らかすぎるとかえって反発がなくなって悪い姿勢を作りかねません。このように自分にちょうどいい寝具を見つけてこそ腰痛を未然に防ぐことができるのです。
生活習慣の見直しのためには他人の目線を取り入れることも大事!
以上挙げてきた原因のほかにも、腰痛につながる生活習慣はたくさん考えられます。運動不足、食べすぎによる肥満、生活によって生じるストレスなど、挙げていけばキリがありません。もっとも、こうした生活習慣は自分にとっては当たり前のものであるため、なかなか気づかないケースがあります。また、薄々気づいてはいるけれど直そうとしてもなかなか直せない、という方もいらっしゃるでしょう。
そういう場合は、治療院に行って相談するのが一番です。医者や整体師は腰の痛みを直すだけではなく、今後の生活でどういうところに気を付けていけばいいか、というアドバイスをくれます。他人の目にさらされることによって自分の悪いところを直すのは基本中の基本といえるでしょう。
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