坐骨神経痛の予防や再発防止とは?生活習慣の見直しについて解説!

腰痛コラム

坐骨神経痛という疾患は、名前だけなら広く知られている病気かもしれません。坐骨神経は数ある神経の中でも最も太くて長い神経の一つです。もし坐骨神経に症状が出ると、広範囲に症状が出て、日常生活に支障をきたしかねません。腰から足にかけて痛みやしびれを生じさせるのですが、できれば罹患したくないものです。坐骨神経痛の予防や再発防止のためには、生活習慣の見直しが必要になります。

坐骨神経痛と生活習慣との関係性

坐骨神経痛の原因として、日頃の生活習慣が大きいと言われています。もし以下でご紹介する生活習慣に心当たりがあれば、さっそく生活習慣の見直しを検討しましょう。

間違った姿勢

誤った姿勢で長時間過ごしていると、坐骨神経痛の発症リスクを高めるので注意してください。デスクワークやドライバー業務などで長時間座り続けている、間違った姿勢で眠っていると坐骨神経を圧迫させる危険性が高まるからです。

在宅時にソファに長時間座っている人も、坐骨神経痛のリスクを高めます。ソファは柔らかく、座り心地も良いかもしれません。しかし、ソファに座るとお尻を後ろに倒すような姿勢になり、坐骨神経を圧迫させる可能性があるのです。

運動不足

日ごろあまり身体を動かさないのであれば、定期的な運動をすることで坐骨神経痛の予防や再発防止効果も十分期待できます。運動不足は筋力低下を招き、腰やお尻にかけて過剰な負担をかけかねないからです。その結果、坐骨神経に圧力が加わって、症状を引き起こします。

運動することは良いことである一方、過度なトレーニングをするのはおすすめできません。過剰にトレーニングすると筋肉の損傷や緊張を引き起こし、痛みを引き起こす恐れがあるからです。またトレーニングのフォームなどやり方が不適切だと、これも坐骨神経痛の要因となりうるので、最初のうちはプロのトレーナーなど適切な指導を受けながら、トレーニングしてください。

エアコンのきいている部屋に長時間いる

近年の日本の夏は酷暑になりがちです。そのため、自宅でエアコンをかけるのは、熱中症や脱水症予防のために欠かせません。しかし、エアコンのきいた部屋に長時間いると、坐骨神経を誘発させる可能性があるので注意してください。

エアコンのきいた部屋で長時間過ごしていると、室温が低下して血流を悪化させる恐れがあるからです。坐骨神経痛対策としてエアコンの設定温度を見直したり、腰にタオルケットなどをかけて極端に冷えないようにしたり等の対策を講じてください。

坐骨神経対策における生活習慣の見直し方法

坐骨神経痛の痛みを和らげたい、再発防止したいと思っているのであれば、生活習慣の見直しを検討しましょう。では具体的に生活習慣のどの部分を見直せば良いか、いくつかピックアップしましたので参考にしてください。

長時間同じ姿勢を続けないこと

長時間同じ姿勢を続けていると腰に負担がかかり、坐骨神経痛を誘発しかねません。そこで定期的に姿勢を変えて、腰に極度の負担をかけないように心掛けましょう。目安としては1時間に1回のペースで立ち上がって、ストレッチなど軽く体を動かしましょう。ドラックやタクシーの運転手であれば、サービスエリアなどにいったん駐車して、車外に出て立ち上がるのがおすすめです。

最近では腰痛対策のクッションやサポーターなども売られています。もし仕事が忙しくて1時間に1回立ち上がるのが難しければ、このような腰痛防止に効果の期待できるアイテムを使ってみると良いでしょう。

適切な体重を維持する

坐骨神経痛は、肥満体型の方の方がリスキーと言われています。体重が重たいと腰にかかる負担が大きくなって、坐骨神経を圧迫するリスクが高まるからです。もし肥満を自覚しているのなら、ダイエットして適正体重に戻すことが重要です。

ダイエットする場合は、まずは栄養バランスに偏りのない食生活を心掛けましょう。また適度に運動することもダイエットにつながります。運動といっても過度なエクササイズは必要ありません。最寄り駅の一つ前で下車して自宅まで歩いて帰る、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使用するなど、できる範囲で体を動かしましょう。

規則正しい睡眠を心掛ける

規則正しく、十分な睡眠を心掛けることも坐骨神経痛の予防や悪化に一役買うと考えられています。坐骨神経痛は全体的な健康状態を改善することで、リスクを低減できると言われているからです。別にやることがなければ、夜更かしは避けましょう。また眠る前にスマホを見ると脳が覚醒して眠りにくくなります。床に就く前はスマホを見ないように心掛けるのも、深い眠りにいざなうためにも必要なことです。

まとめ

坐骨神経痛を発症すると、腰から足にかけて痛みやしびれを発症しかねません。場合によっては自力歩行が難しくなるケースもあるので、症状悪化や再発させないための対策は必要です。坐骨神経痛はここで紹介したように生活習慣が大きくかかわっています。間違った姿勢を長時間続けたり、運動不足だったりすると発症リスクが高まると言われています。ここで挙げたリスク要因に心当たりがあればさっそく生活習慣の見直しを進めましょう。

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