頸椎ヘルニアの回復期間の目安は?早く治すためのポイントについて解説!

腰痛コラム

頸椎の間でクッション的な役割を果たす椎間板が、飛び出すことがあります。飛び出た椎間板が神経を圧迫することで、腕の痛みやしびれをもたらす場合があり、これが頸椎ヘルニアです。頸椎ヘルニアを発症したら、医療機関で適切な治療を受ければ回復も可能です。

そこでこの記事では、頸椎ヘルニアが発症してから回復するまでの目安の期間を紹介します。回復を早めるために心掛けたい方法についてもあわせて解説するので、参考にしてください。

頸椎ヘルニアの回復期間の目安

頸椎ヘルニアを発症した場合、ひどくなると腕や脚のしびれなどで日常生活にも支障をきたす場合もあります。頸椎ヘルニアの回復期間は症状や個人差もあるものの、以下で紹介する期間が一つの目安になると思ってください。

保存療法で治療する場合

頸椎ヘルニアの治療は、大きくわけて2種類あります。首を固定するなどの保存療法と外科手術です。軽度から中程度であれば、保存療法で治療も可能です。

軽度の場合には、安静にするだけでも回復する可能性は十分にあります。安静すべき期間は1〜8週間程度が目安と考えてください。中程度になると痛みがひどくなる場合もあるので、投薬による治療も選択肢の一つです。痛み止めの服薬期間は1〜8週間が一般的です。症状が回復しても、医師が「服用しなくても良い」と言うまで、服薬するのがおすすめと言えます。

手術を受ける場合

頸椎ヘルニアの症状が重たくなると、首から指先にかけての痛みだけでなく下半身にも影響が出て、歩行障害を起こすこともあります。ここまでくると手術による治療も選択肢に入ってくるでしょう。ほかにも指先の繊細な動きが必要な仕事に就いている場合も、しびれや力が入らなければ手術による早期回復を目指しましょう。

手術は飛び出ている椎間板を切除して、神経を圧迫から解放するのが目的です。手術時間の目安は1時間から1時間半程度です。手術後にはリハビリもあるので、10〜14日程度は入院することになります。

退院をしても、すぐに職場復帰するのは難しいでしょう。通院してリハビリを続け、職場復帰するまでには2〜3週間程度かかります。

痛みはどの程度続く?

頸椎ヘルニアを発症すると首や手の痛み、しびれ、筋力低下などさまざまな症状を引き起こします。痛みのピークは一般的に発症から1か月前後です。その間は消炎鎮痛剤や神経ブロックなどで、痛みの緩和を行います。加えて、首にこれ以上の負荷がかからないように基本的に安静を続けることになるでしょう。

1か月程度で痛みのピークは越え、その後保存治療を続ければ数か月で回復する場合がほとんどです。ただし、まれにこれだけの期間を経てもあまり症状が改善しない場合もあります。痛みが軽減しなければ、手術による治療を行うこともあります。

頸椎ヘルニアの回復期間を早める方法

ここまで頸椎ヘルニアの一般的な回復期間の目安について見てきました。できることなら、少しでも早く回復したいと思うのが多くの人々の本音でしょう。頸椎ヘルニアの回復期間を早めるために、押さえておきたいポイントについて解説するので、参考にしてください。

ウォーキングする

頸椎ヘルニアの回復期間を早める方法として、誰でも気軽に始められるウォーキングに挑戦してみるとのがおすすめです。目標は毎日、30分間で3km歩くことです。しかし最初から目標をクリアするのは難しい場合もあるので、無理のないペースで進めましょう。

ウォーキングの際、注意すべきは、アスファルトなどの硬い道を歩かないようにすることです。地面を踏みしめたときに背骨や頸椎に負荷がかかる可能性もあるからです。軟らかい土のある公園などでウォーキングにチャレンジすると良いでしょう。頸椎に負荷をかけないためにも、ウォーキングやジョギング用の専用スニーカーで実践してください。

水泳を取り入れる

水泳も頸椎ヘルニアから早期回復するためにおすすめの運動です。水の中では浮力がきくので、体に必要以上の負荷をかけることなくトレーニングできます。筋力強化はもちろん、心肺機能も高められます。1日30分程度、週2〜3回水泳する習慣をつけましょう。体全般の筋肉バランスを整えたければ、クロールや背泳ぎを取り入れてみるのがおすすめです。

手術を希望するのも一択

軽度から中程度でも痛みやしびれが気になる、早期に職場復帰する必要があると思ったら、手術も一つの方法です。手術であれば退院までかかっても2週間、職場復帰は3週間程度です。手術による治療は可能か、主治医に相談してみてください。

まとめ

頸椎ヘルニアの回復期間は保存療法と手術で異なります。保存療法の場合、数週間安静にしたり投薬したりすることで回復に向かう可能性は高いでしょう。外科的手術の場合、入院に10〜14日、職場復帰する前に2〜3週間が目安です。運動を取り入れることで早期回復も期待できるので、ここで紹介したウォーキングや水泳を無理のない範囲で取り入れてみるのも一考です。

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