腰痛の種類

腰痛コラム

腰痛の種類を理解して適切な治療を受けよう

腰が痛いと感じると「腰に負担をかける姿勢をとったかな」「働き過ぎかな」と、歳や姿勢のせいだと軽く片付けてしまう方も少なくありません。ですが、腰痛には様々な種類と原因の違いがあるため、痛くて仕方ないといった場合や、痛みや不快感が長引くようであれば早めに治療院などに行って原因を突き止めるのがおすすめです。

 

腰への負担からくる腰痛

一般的に腰痛といわれる症状は腰回りの筋肉の疲労や骨格の歪みなどによる、血流の停滞などによって引き起こされます。長時間のデスクワークや立ちっぱなしの仕事、重い物を運ぶといった肉体労働や介護の仕事、家事や育児などでも起こり得るものです。

 

腰への負担からくる腰痛には急性のものと、慢性のものがあります。急性のものはぎっくり腰が代表的で、モノを持ち上げようとした瞬間や立ち上がろうとした瞬間などに急に激痛が走り、立つことも座ることも難しくなるといった症状です。

 

慢性的な腰痛は労働や日々の生活における腰への負担が少しずつ蓄積されて引き起こされ、長く続いていくものです。加齢による筋力の低下や骨密度の低下なども影響したり、運動不足なども影響するため、中高年に起こりやすい症状でもあります。

 

腰痛というのは総称で、医療機関や治療院で診断を受ければ、筋筋膜性腰痛や坐骨神経痛、椎間板ヘルニアや椎間板症、脊柱管狭窄症や腰椎分離症、すべり症、変形性腰椎症といった疾患名や症状に診断されることもあります。

 

ケガや事故によるもの

腰痛を生じた原因が生活習慣や労働などによる負担の蓄積ではなく、突然の衝撃であるケースもあります。スポーツ中に転倒したり、バランスを崩して腰を傷める、労働中に転落する、交通事故で腰に衝撃を受ける、衝撃を受けて腰回りの骨折などをしたケースなどもあるでしょう。外傷性の腰痛と言われますが、回復するまでには長いリハビリが必要になったり、酷いケースでは生涯、車椅子生活になることもありうる腰のアクシデントです。

 

<h3>重篤な病気や骨粗しょう症が影響している場合も

腰痛は病気が影響していることもあります。高齢の女性に多いと言われる、骨密度が減少していく病気の1種である骨粗しょう症の影響で、慢性腰痛を訴える方も少なくありません。

 

また、腰が痛いと思っていたら、実は子宮がんや子宮筋腫であった、すい臓がんであったなど重篤な病気の痛みを腰痛と勘違いしたり、腰の痛みとして症状が出てくることがあるので、たかが腰痛と放置せず、長く続くようであれば適切な医療機関などで診断を受けましょう。

 

腰痛の改善には

診断の結果、重篤な病気ではなく、慢性的な腰痛である場合にはまずは生活習慣の見直しやセルフケアを徹底して、それ以上、悪化しないようにしましょう。腰を冷やさない、無理な姿勢をしない、腰に負担をかける作業を長時間続けないといった生活習慣の見直しや、シャワーで済ませず、ゆっくりお風呂に入って足腰を温め、血行を促してあげることも大切です。

 

もっとも、セルフケアだけでは、なかなかよくなりません。いかに腰が痛いといっても人は無理をしがちですし、長年の生活習慣を直ぐに変えるのは難しく、仕事も休み休みすべきと思っても、働いている環境がそれを許さないからです。そのため、ご自身でセルフケアをスタートさせながらも、プロのサポートを受けるのがおすすめです。

 

治療院に行くことで、その間は無理もしませんし、症状に応じた生活習慣などのアドバイスをその都度もらえるので、改善のスピードも速くなります。

 

どんな治療をするのか

治療院にも様々あり、技術や技法も多彩です。特にぎっくり腰で辛く、身動きがとれないといった時は緊急事態なので、訪問治療をしてくれる院を探してみたり、痛みの軽減を直ぐに緩和できるハイボルト療法をはじめ、電気治療器などを導入している治療院を探すといいでしょう。

 

整体院というと手によるマッサージをイメージしますが、柔道整復師などが治療を行っている治療院では電気治療器の導入をしているところが少なくありません。また、慢性的な腰痛の場合は腰回りに位置する骨盤の歪みや筋肉のハリなどによって、血流が悪くなっていることが痛みなどの不快感の原因です。そのため、血行を促す方法の治療がおすすめです。整体による手技によるマッサージや骨盤の歪みを改善する骨盤矯正、鍼灸により体を温めるなどの方法が考えられます。

 

リハビリにもおすすめ

スポーツ中のケガや故障、交通事故や落下事故、転倒などで腰を痛めてしまったという場合、骨折などの症状が回復したところで、リハビリとして治療院で整体などを受けるのもおすすめです。

 

治療院のスタッフは生態学や解剖学、運動生理学などを学んでいる方も多く、中にはスポーツコンディショニングなどを手掛けるスポーツトレーナー的な活動をしている方もいます。腰の辛い痛みを和らげながら、競技復帰や日常生活への復帰をサポートしてくれます。

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